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連載#1 「コミュニティ卓話〜コミュマネのお話〜」BIRTH LAB池田史さん

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現役コミュニティマネージャー(以下、CM)が、仕事の面白さやキャリアについて語る「コミュニティ卓話〜コミュマネのお話〜」がスタート!将来、コミュニティ作りに関わってみたい、人をサポートするお仕事に携わりたい人にオススメの記事です。#1は、麻布十番のシェアセッションスペースBIRTH LABのCMの池田史さんです。

レイアウトチームのメンバーがインタビューしました!

小菅奈穂子
Layout Unit ディレクター / SHIBUYA QWS CM
担当:インタビュー&企画&イラスト

峯山真里奈
Layout Unit ディレクター/ LAYOUT.net運営担当
担当:インタビュー&写真

高橋卓
Layout Unit ディレクター
担当:写真&盛り上げ

BIRTH LABとは?

2019年4月に麻布十番にできた、オフィスビル・マンション・駐車場の開発・賃貸ならびにその管理運営業務を提供する株式会社髙木ビルが運営する、コミュニケーションに特化したシェアセッションスペースです。

BIRTH LAB:https://birth-village.com/lab/

CM池田史さんにインタビュー

WHYコミュマネ?「会員さんからコミュニティマネージャーっぽいねと言われた」

池田:「麻布十番でシェアオフィスやるんだけど、興味ある?」って声かけてもらったのがキッカケです。元々はCMではなくディレクターとして、BIRTH LABの立ち上げメンバーとしてジョインしました。

小菅:何が入社の決め手だったんですか?

池田:….全然覚えていない(笑)。でも、何をやっているか分からないけど、とにかく面白そうだと。仕事内容が面白い、というよりかは、一緒に働いたら面白そう、働けそうと思えたんです。

小菅:ちなみに、今はCMという肩書きをお持ちですが、どういう経緯でディレクターからCMになったんですか?

池田:会員さんとのコミュニケーションの中で「CMっぽいね」と言われたのがキッカケです。CMって何だろう?と気になって調べて、存在を知りました。その後、CMについて勉強をできる学校で理論を学び、現在はディレクター兼コミュニティマネージャーという肩書きで働いています。

 

仕事の内容「仕事に正解はない、状況に応じて仕事をつくる」

池田:明確な業務の切り分けがあるわけではないので、自ら課題を発見してアプローチし、アイデアを出さなければなりません。受付、清掃、会員さんのトラブル対応、空間の快適さ、オペレーション設計、備品購入、イベント企画・運営などなど、たくさんありますよ。

小菅:このコロナ渦でお仕事内容に変化したことはありますか?

池田:コロナ渦前はイベントが多かったのですが、今は、会員さんが「快適に過ごせる場所」を作ることに注力しています。「自分は今何をすべきか」に対して明確な正解はなく、状況に応じて変化していくのが大事だと思っています。

小菅:自ら課題を発見して動くためのコツはありますか?

池田BIRTH LAB代表の髙木との何気ない会話のなかで発見することが多いです。「こんなビジョンを描いているのなら…今のままでは足りないものがある。では、何をやれば近づけるのか?」と考えていきながら、自分で仕事を生み出しています。

仕事のやりがいとは?「壁が溶けていく時」

池田:人と人との「壁が溶けていく時」が好きですね。

小菅:「壁が溶けていく時」?

池田:BIRTH LABにジョインする1年前から、私が料理を練習するために、友人宅のキッチンを借りて「Fumi’s Kitchen」というのを開催していたんです。その時に、唐揚げのタルタルソースにガリを入れて出したら、「タルタルにガリが入っているらしいよ!」といって参加者同士の会話が生まれたり。また、料理を手伝ってくれているメンバーに「キュウリを●●さんと一緒に切って欲しい」とお願いすると、知らなかった人同士が一緒に作業しながら「そういえば!」と自己紹介を始めたり。料理という手段をを使って会話のフックを作ることに、とてもやりがいを感じたんです。

ただ会話をするだけだと、会話がなくなった時にぎこちない雰囲気になってしまいますが、手を動かして何かをやっていることで、言い訳ができ、人同士の壁を溶かしやすいと感じています。BIRTH LABでも「食」を通じてイベント後の懇親会などが盛り上がっていくのを見るととても楽しいな、と感じています。

高橋:それ、CMの気質かもしれないですね。人が繋がった瞬間に喜びを感じる人が多い気がします。その「Fumi’s Kitchen」の活動もあって、3社目の転職に繋がっていったのかもしれませんね。

 

今後の目標「1人1人の気持ちに寄り添っていきたい」

池田:「共創していける場」を作りたいと思っています。特定の分野に限定せず成長し、横断できるコミュニティに育ったらいいなと思っています。

峯山:ご自身はどのように成長したいと感じますか?

池田:会員さん1人1人の気持ちに寄り添っていきたいと思っています。私、高校生の時に、親に医学部を目指して欲しいと言われ続けて「そうなるべきだ」と思い込んでいたのですが、ある時、自分の気持ちが追いつかなくなったことがあるんです。

高橋:もしかして、田舎育ちですか?僕も群馬県出身で田舎で育ったので、同じ体験があります。

池田:(笑)田舎あるあるかもですね、私は新潟県出身です。迷った時、本当は、自分は、どうやって生きていきたいのか?という問いに寄り添ってくれる人がいたら、自分の人生を自ら決断し、自ら一歩進めることができたのではないかと感じています。会員さんの中には「この数字を達成しないといけない」と目の前の数字に追われている方々もいらっしゃると思いますが、BIRTH LABに来たら、その目標を頭の片隅に置きながらも、「本当はこうしたい」に向き合うきっかけの場になれたら嬉しく思います。

 

コミュニティマネージャーを目指す人へのメッセージ

池田:CMの仕事は広く、マルチに仕事をこなしてくスキルが必要だと思います。まずは、その中の一つやってみたいことを決めて取り組んでみることをオススメします。そのあと、また一つ、もう一つ、と挑戦してスキルを磨いていくのが良いと思います。ぜひ、頑張ってください!

 

編集後記

小菅:初めてのコミュニティ卓話。池田さんの話を聞いて、会員さん同士を繋げた瞬間に喜びがあると聞いて共感した〜。

峯山:池田さんの決めきらない余白のある人生が、今の池田さんを作ってるようで、親近感が湧きました!会員さんの悩みだったり課題を共に解決する包容力は、そんな池田さんのチャレンジングな姿勢につながっているんだなと聞いていて思いました。

高橋:池田さんのCMキャリアは「まずは人や情報が交わる場所に身を置いてみる」ことからはじまっていて、良い意味で成り行きに身を任せているように感じました。池田さんの柔らかなライブ感覚によって、型にはまらないCMの役割がどんどん拡張していくことを楽しみにしています。

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